愛のために努力をする、チャレンジすることは、たましいにとって貴重な経験になるでしょう。
ただし、不妊治療を選ぶということ自体には、先に書いたような小我の部分がある、ということだけは、心に留めておいていただきたいと思います。
「子どもが欲しい」という自分の気持ちが、大我か小我かをチェックしてください。
子どもを、自分を飾るアクセサリーのように思う小我の気持ちしかないのか、どの子もわが子と同じように愛せる大我の愛があるのか。
そこがポイントです。
大我の愛があり、まだ見ぬわが子への愛しい思いがあるなら、治療を受けるのもいいでしょう。
愛のために努力をすることは、たましいにとって貴重な経験になるでしょう。
究極の大我は、養子を迎えてわが子と同様に愛する、という道。
「お腹を痛めた子どもでないと愛せない」と思うのは、自分に執着する小我があるからです。
不妊治療には、そういう小我の部分があることを忘れないでください。
不妊治療をしても、なかなか子どもが授からないとき、いつまで治療を続けるか迷う人はたくさんいます。
治療には、時間もお金も必要ですし、体の痛みも伴います。
何年続けても、結果が伴わないと、確かにつらいでしょう。
いつやめればいいのか、どこであきらめをつければいいのか、「やめどき」を決めかねる気持ちもわかります。
最初に確認しておかなくてはいけないのは、治療にまつわるつらさも迷いも、すべては自分が選んだものだということです。
誰かに無理やり治療を受けさせられているわけではありません。
まずその点をしっかり認識しましょう。
つらいけれど自分で選んだ道。
そう思えば、乗り越えていく勇気が出てくるはずです。
今は「できちゃった婚」なども多いので、「簡単にできる人は、あんなに簡単にできるのに」と思ってしまうこともあるかもしれません。
けれど、その人もまた、子育てで悩んだり周囲の人の無理解に苦しんだりするもの苦労は平等です 一面しか見ないと、他人がうらやましくなります。
この世に生きている人で、負荷を背負っていない人はひとりもいません。
どんなに 幸せそうに見える人でも、必ず何かの十字架を背負っているのです。
運のいい人とか悪い人とか、よくいいますが、人に運のよしあしはありません。
運がいいように見える人でも、なんらかの悩みを抱えて、乗り越えようと苦 労しているし、運が悪いように見える人でも、どこかに恵まれた点はあるのです。
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